スポーツトレーナー応援ブログ

都内の大学でスポーツ新聞部の記者として活動している私が、女性かスポーツ業界でもっと活躍できる世の中にするため、色んな人物に話を聞き発信していくブログです✨

学生トレーナーインタビュー1 梅北茉奈

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 帝京大学サッカー部の学生トレーナーとして活動中の梅北茉奈。100名以上が所属するチームのコンディショニングに追われ、毎日せわしない日々を送っている。

 

 

 主な仕事は、アップまでにテーピングやエクササイズのメニュー考案、練習後はダウンやストレッチ、負傷した選手がいればアイシングなどだ。メニューも基本は自分で考えるが、コーチ陣の要望を取り入れつつ選手も指導者も双方が納得のできるものを提供しなくてはならない。トレーナーの存在は選手たちと指導者陣の連携を円滑にする役割も担っている。

 

 そんな梅北がスポーツトレーナーを志したのは高校生の頃。サッカーをやっていた梅北は前十時靱帯断裂という大けがを負ったことによりケガを繰り返すようになった。一時はサッカーをすることが嫌いになっていたが当時通っていた接骨院で、スポーツトレーナーに出会ったことにより彼女の人生は一変する。そのトレーナーとリハビリを進めていくうちに、嫌いになっていたサッカーを、またやり直したいという気持ちが芽生え始めたのだという。実際には、高校卒業後も競技を続けることはなかったが、新たに「サッカーをケガで諦める人を減らしたい」という夢ができた。そして今ではそれを自身の信念として、日々活動に取り組んでいる。

 

女性トレーナーとして

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 いくら彼女がサッカーのことが好きで、スポーツを愛していたとしても日本のスポーツ業界はまだまだ男社会。実際サッカーのなでしこリーグや、女子バレー界であってもトレーナーは男性が帯同していることが多く、女性トレーナーはほぼいない。将来の目標として「女子選手に寄り添えるトレーナーになること」を掲げている梅北にとって今の日本の現状は、良い環境とは言えない。そのため、大学卒業後は海外に渡ることも視野に入れ始めたという。特にヨーロッパではサッカー界でも女性トレーナーが認められつつあるからだ。

 

 女子スポーツも盛り上がりを見せ、女性アスリートの数も増えている現代。「女子選手には女性トレーナーの方ができることや話せることが多い。絶対に需要はある」と語る梅北の目は輝いていた。トレーナーは身体を扱う仕事。高校生の現場では女性トレーナーを望む女性アスリートも少なくないという。彼女のような時代のニーズに合った人材が国内で活躍出来るような環境が整うことを切に願うばかりだ。

 

 

 

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